病院めぐり
隠岐島前病院外科
星野 和義
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1隠岐島前病院外科
pp.1085
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100957
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当院は,島根県の日本海沖約40~80kmに浮かぶ4島からなる隠岐諸島のうち,西ノ島,中ノ島,知夫里島の3島,人口約7,000人を対象とした43床の病院です(療養型併設).常勤医は内科2名,小児科1名,外科1名で,近隣の2診療所と連携して,あと2名の内科医師が病院に出入りしています.眼科,耳鼻科,精神科,産婦人科,整形外科のパート診療が1~2週間に1回あります.常勤医師は筆者以外はすべて自治医科大学出身です.
ところで,皆さんは離島の外科医師はどのような仕事をしていると考えていますか?「Dr.コトー診療所」のような波乱に満ちた毎日を送っていると考えているでしょうか?実際は,午前中は外来,午後は病棟回診,ときに検査,処置と,ほぼ平凡な毎日です.水曜日は,隣の知夫里島の知夫診療所に船で出張診療に出かけています.外来はほとんどが整形外科的な疾患で,関節注射や局所注射などを行っています.ただし,本格的に整形外科の研修をしたわけではなく,専門医に紹介することも多いです.なお,緊急時の搬送には平成8年からドクターヘリがあり,島根県立中央病院あるいは松江赤十字病院から医師がヘリコプターに乗って来て患者を病院まで搬送してくれるため,非常に楽になりました.
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