乳癌治療の最前線
外科療法の現況と展望 センチネルリンパ節生検
井本 滋
1
1杏林大学 外科
キーワード:
リンパ行性転移
,
乳房腫瘍
,
メタアナリシス
,
センチネルリンパ節生検
,
ネオアジュバント療法
,
微小転移
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Meta-Analysis as Topic
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
,
Neoadjuvant Therapy
,
Neoplasm Micrometastasis
pp.1168-1172
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009362351
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センチネルリンパ節生検は優れたリンパ節転移診断法の一つである。その保険収載がまたれるところであるが、すでに早期乳癌を対象に実地臨床に導入されている。センチネルリンパ節生検によって腋窩リンパ節郭清の個別化がすすみ、郭清に伴う後遺症は半減した。ただし、リンパ節マッピングの工夫、センチネルリンパ節微小転移の意義、非センチネルリンパ節の転移予測、術前化学療法後のセンチネルリンパ節生検の妥当性など課題もある。センチネルリンパ節生検の現況と展望について報告する。
©Nankodo Co., Ltd., 2009