Japanese
English
臨床報告・1
同時性多発小腸穿孔をきたした高齢者悪性リンパ腫の1例
Systemic malignant lymphoma with diffuse peritonitis due to multiple perforations of the small intestine in an elderly patient―case report
趙 秀之
1
,
塩見 明生
1
,
大垣 雅晴
1
,
高階 謙一郎
1
,
川上 定男
1
,
藤田 佳宏
1
Chou Hideyuki
1
1市立福知山市民病院外科
キーワード:
全身性悪性リンパ腫
,
高齢者
,
多発小腸穿孔
Keyword:
全身性悪性リンパ腫
,
高齢者
,
多発小腸穿孔
pp.631-634
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100632
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はじめに
悪性リンパ腫の消化器病変は,消化管のリンパ様組織から発生する原発性(節外性)と全身性悪性リンパ腫の一部分症として消化管が浸潤を受ける二次性(節性)に大別される.そのなかで,小腸悪性リンパ腫は,特異的な臨床症状を欠くため診断が遅れることが多く,予後不良である1).今回,筆者らは高齢者全身性悪性リンパ腫の部分症として,小腸浸潤巣が同時多発穿孔をきたした症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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