Japanese
English
特集 Sentinel node navigation surgery―新たなる展開
悪性黒色腫に対するSNNS:臨床応用の現況について
Current status of sentinel node navigation surgery in Japanese patients with malignant melanoma
山崎 直也
1
,
山本 明史
1
,
岩田 浩明
1
,
高橋 聡
1
,
西澤 綾
1
Yamazaki Naoya
1
1国立がんセンター中央病院皮膚科
キーワード:
悪性黒色腫
,
センチネルリンパ節生検
,
色素法
,
リンパシンチグラフィ
,
ガンマプローブ
Keyword:
悪性黒色腫
,
センチネルリンパ節生検
,
色素法
,
リンパシンチグラフィ
,
ガンマプローブ
pp.553-558
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100616
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要旨:1992年に,Morton,Cochranらは皮膚悪性黒色腫の治療にintraoperative lymphatic mappingとsentinel node biopsyという概念を導入し,その有用性について報告した.今日では欧米を中心に,悪性黒色腫はsentinel node conceptの成立する腫瘍として知られている.筆者らは,88例の悪性黒色腫を対象にこの方法の有用性と安全性が欧米と同程度であることを明らかにした.とくにトレーサーとしてvital dyeとRIの両者を用いて術中にガンマプローブを併用する方法の普及は,皮膚科領域では現在まだ限られた施設にとどまってはいるが,今後この方法が確立され,広く臨床応用されることによって,所属リンパ節の取り扱いだけでなく,悪性黒色腫の治療体系全体の進歩が期待される.
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