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特集 甲状腺癌治療の最適化を目指して
甲状腺高分化癌局所再発例に対する外科治療
Surgical management for recurrent well differentiated thyroid carcinoma
杉野 圭三
1
,
浅原 利正
2
Sugino Keizo
1
1土谷総合病院外科
2広島大学先進医療開発科学講座外科学(第2外科)
キーワード:
甲状腺癌
,
局所再発
,
反回神経再建術
Keyword:
甲状腺癌
,
局所再発
,
反回神経再建術
pp.425-430
発行日 2004年4月20日
Published Date 2004/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100592
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要旨:再発甲状腺癌の治療は甲状腺癌治療で最も大きな問題である.特にハイリスクグループの治療には難渋することも多い.局所リンパ節再発では十分な郭清により再々発を防ぐ必要がある.気管,食道浸潤を伴う局所再発ではQOLを考慮し,できるだけ喉頭機能の温存に努める必要がある.特に反回神経浸潤を伴う場合には神経温存が不可能であれば積極的に反回神経再建術を行うべきである.再建困難例でも対側頸神経わなの利用や下咽頭収縮筋内での神経の露出により再建可能な症例もある.また,再三の再手術を行う症例も多く,内頸静脈のみならず周囲の側副血行路や神経温存にも配慮が必要である.
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