特集 これだけは知っておきたい 甲状腺・副甲状腺診療
非外科的治療
甲状腺未分化癌に対するLenvatinibの有効性および安全性に関する第Ⅱ相試験
伊藤 良
1
,
杉谷 巌
1
ryo Ito
1
,
Iwao Sugitani
1
1日本医科大学付属病院内分泌外科
キーワード:
甲状腺癌
,
Lenvatinib
,
第Ⅱ相試験
,
HOPE試験
Keyword:
甲状腺癌
,
Lenvatinib
,
第Ⅱ相試験
,
HOPE試験
pp.383-386
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001028
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甲状腺未分化癌
甲状腺未分化癌(anaplastic thyroid carcinoma:ATC)は全甲状腺腫瘍の1~2%程度と稀な疾患であるが,最も予後が悪いがんの1つであり,平均生存期間は3~6カ月程度である1)。急激に増大する前頸部腫瘤を主訴とし,しばしば気管や反回神経など周辺組織への圧迫・浸潤症状を伴うことが多い。また,局所の炎症症状や発熱・倦怠感・体重減少などの全身症状を伴うこともあり,時に著明な白血球増多や高Ca血症を伴うこともある。
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