Japanese
English
特集 癌en bloc切除とnon-touch isolation techniqueの考え方と実践
膵癌手術におけるnon-touch isolation techniqueの考え方と実践
Non-touch isolation technique in pancreatic cancer surgery
中尾 昭公
1
,
金子 哲也
1
,
竹田 伸
1
,
井上 総一郎
1
,
金住 直人
1
,
杉本 博行
1
Nakao Akimasa
1
1名古屋大学大学院医学系研究科病態制御外科(第2外科)
キーワード:
膵癌
,
non-touch isolation
,
膵頭十二指腸切除術
,
門脈カテーテルバイパス法
,
isolated PD
Keyword:
膵癌
,
non-touch isolation
,
膵頭十二指腸切除術
,
門脈カテーテルバイパス法
,
isolated PD
pp.43-48
発行日 2004年1月20日
Published Date 2004/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100516
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要旨:膵頭部癌手術(PD)においては,Kocherの授動術に代表されるようにnon-touch isolation technique(NTIT)は不可能とされてきた.筆者らは1981年に門脈カテーテルバイパス法を開発した.膵頭部領域への血液流入路である胃十二指腸動脈,下膵十二指腸動脈を膵頭部に触れることなく結紮・切離し,膵よりの流出路である脾静脈は膵切離面で結紮・切離,膵上下縁にて門脈ならびに上腸間膜静脈を同時切離することによって膵頭部領域からの流出路も完全に途絶した状態で,膵頭十二指腸切除を施行するisolated PDを開発した.この間,門脈カテーテルバイパス法により門脈うっ血は予防され,手術が安全に施行できるようなった.
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