外科学温故知新
8.輸液栄養の今昔
標葉 隆三郎
1
Ryuzaburo SHINEHA
1
1伸裕会 渡辺病院
pp.333-338
発行日 2006年3月20日
Published Date 2006/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100386
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1 はじめに
栄養管理は近年,NST(nutrition support team)サポートチームを含めソフトの面もハードの面も様変わりしている.食道癌に関して言えば,10年前には痩せ細った進行した食道癌患者が多く,術前から中心静脈栄養で栄養管理し,術後も合併症で長期の栄養管理を続けることが稀でなかったが,今では肥満の食道癌の患者が2週間で退院する時代である.
手術や術中・術後の管理の進歩とともに,栄養輸液管理の分野も大いに変革してきた.本稿では,外科領域の臨床栄養を中心とした栄養管理の変遷を述べる.
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