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特集 乳腺疾患を取り巻くガイドラインと最新の知見―最適な診療を目指して
乳腺腫瘍の組織学的分類―乳腺領域における新しい病理学的疾患概念
Histological classification of breast tumors : new pathological concepts in the field of breast disease
黒住 昌史
1
Masafumi KUROSUMI
1
1埼玉県立がんセンター病理科
キーワード:
乳管腺腫
,
浸潤性微小乳頭癌
,
基質産生癌
Keyword:
乳管腺腫
,
浸潤性微小乳頭癌
,
基質産生癌
pp.319-324
発行日 2006年3月20日
Published Date 2006/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100383
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要旨:乳腺腫瘍の組織学的分類は乳腺疾患の臨床と研究の両分野で使用されており,種々の検査結果,予後,研究結果と組織診断との関連性を追究するために必要不可欠なものである.乳腺の組織型分類としては,乳癌学会の「乳腺腫瘍の組織学的分類」と新WHO分類がよく知られており,その整合性について論議されている.現在,従来の乳癌学会の分類には含まれていないいくつかの重要な組織型(ductal adenoma, mastopathic fibroadenoma, diabetic mastopathy, adenomyoepithelioma, apocrine ductal carcinoma in situ, invasive micropapillary carcinoma, matrix-producing carcinoma)を新しい規約に加えることが検討されている.また,新WHO分類で取り上げているDIN分類についてはその有用性について期待されており,NSABP B-17のDCISの亜型分類もDCISの術後局所再発を検討する際に必要と考えられている.
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