Japanese
English
論説
乳腺腫瘍の臨床的観察
Clinical observation of breast tumor
小林 克己
1
,
長田 宏平
1
,
葉梨 之義
1
,
新野 和夫
1
,
菊池 勉
1
Katumi KOBAYASHI
1
1水戸赤十字病院外科
pp.1301-1306
発行日 1972年9月20日
Published Date 1972/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205679
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はじめに
乳腺腫瘍は外科臨床上最も重要な疾病の1つである.最近一般への啓蒙運動が効を奏し,病悩期間が減少すると共に癌では腫瘤最大径が最近5年間に平均2cmもの減少をみせ,乳癌に対する啓蒙運動の効果が現われつつあることを示している.
われわれは過去6年間水戸赤十字病院外科にて扱つた乳腺腫瘍のうち,病理学的に確診された良性腫瘍415例,並びに悪性腫瘍86例について検討を加え,さらに乳癌81例については遠隔成績も合せて調査したので報告する.
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