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特集 癌告知とインフォームド・コンセント
がん告知とインフォームド・コンセントにおける一般的留意点
Points of concern in informed consent for cancer treatment
阪 眞
1
,
笹子 三津留
1
,
森田 信司
1
,
深川 剛生
1
,
片井 均
1
,
佐野 武
1
Makoto Saka
1
1国立がんセンター中央病院外科
キーワード:
がん告知
,
インフォームド・コンセント
,
自己決定権
Keyword:
がん告知
,
インフォームド・コンセント
,
自己決定権
pp.1099-1103
発行日 2005年9月20日
Published Date 2005/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100178
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要旨:がん告知は,患者の治療法選択における自己決定権を保障するために行われるので,最初の告知対象は原則として患者本人である.患者より先に家族に告知することは,患者・家族・医師間のコミュニケーションを乱し,不信感につながるので勧められない.家族が患者へのがん告知を拒否する場合には,患者が精神的に孤立してしまうこと,副反応などを受け入れられずに治療が中断する危険性など,告知しない不利益を示し説得する.がん告知は「いかに告知し,その後どのようにサポートしていくか」が重要であり,面談についての技術的方法論とがん告知に伴う患者心理の変化に関する知識の習得が要求される.
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