Japanese
English
特集 肝切除のコツを知る―出血を少なくするために
肝下部下大静脈血行遮断
The effect of clamping the inferior vena cava below the liver during resection of the liver
桂川 秀雄
1
,
高崎 健
1
,
大坪 毅人
2
,
山本 雅一
1
Hideo Katsuragawa
1
1東京女子医科大学附属消化器病センター
2聖マリアンナ医科大学消化器外科
キーワード:
肝下部下大静脈遮断
,
中心静脈圧
,
全肝血流遮断
,
outflow system
Keyword:
肝下部下大静脈遮断
,
中心静脈圧
,
全肝血流遮断
,
outflow system
pp.971-974
発行日 2005年8月20日
Published Date 2005/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100154
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要旨:肝切離面からの出血は,動脈・門脈のinflow system,肝静脈のoutflow systemの2系統があり,動脈・門脈のinflow systemに対してはPringle法が確立されている.一方,肝静脈からの出血に対してはこれまでは全肝血流遮断が施行されてきたが,肝切離面からの出血量を減らすという意味では手技が煩雑で適当でない.当科の検討では,肝静脈のoutflow systemからの出血は肝静脈の逆流によるものであり,肝下部下大静脈を遮断することで中心静脈圧をコントロールし,肝静脈からの出血を減少させられるとの結論を得た.
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