Japanese
English
総説
急性期脳梗塞の病態と治療戦略—局所脳虚血モデルからの考察
Emerging Strategies for the Treatment of Acute Ischemic Stroke:Lesson from Focal Ischemia Model
八尾 博史
1
Hiroshi Yao
1
1国立肥前療養所臨床研究部神経化学研究室
1Laboratory for Neurochemistry, Center for Emotional and Behavioral Disorders
キーワード:
stroke(experimental)
,
brain attack
,
neuroprotection
,
penumbra
,
cerebral ischemia(focal)
Keyword:
stroke(experimental)
,
brain attack
,
neuroprotection
,
penumbra
,
cerebral ischemia(focal)
pp.525-533
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901783
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はじめに
脳梗塞急性期治療の有効性がはじめて科学的に証明されたのはごく最近のことである。1995年に発症3時間以内の組織プラスミノーゲンアクチベータが有効な脳血管障害治療薬であることが示され,脳血流の早期回復が脳梗塞の治療に有効であることが確認された42)。現実的には整備すべき多くの課題が残されているとはいえ,血栓溶解療法は治療法として確立した観がある。次の段階として,脳血流自体の改善には依存しない治療法である脳保護薬の開発が期待されている。
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