Japanese
English
脳・脊髄のMRI画像アトラス
末梢性顔面神経麻痺
Peripheral Facial Palsy
池田 憲
1
,
畑中 延行
1
,
若田 宣雄
1
,
木下 真男
1
1東邦大学医学部内科学第4講座
pp.664-665
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901315
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Bell麻痺やRamsay-Hunt症候群をはじめとした末梢性顔面神経麻痺を呈する患者では,gadolinium-DTPA造影MRI(Gd-MRI)の病側の顔面神経が造影されることが報告されている1〜3)。今回,病側顔面神経に典型的なGd造影所見が確認できた末梢性顔面神経麻痺(Bell麻痺)の患者を経験したので呈示する。
患者は36歳男性。右側の眼輪筋・口輪筋の中程度の麻痺,味覚・唾液分泌異常,右側の聴覚過敏を認め,右側Bell麻痺と診断した。第4病日に施行したT1, T2強調像,FLAIR画像は異常なかった。スライス幅3mmのGd-T1強調像では,右側顔面神経の内耳道,迷路/膝神経節,水平部の一部に造影効果が認められた(図)。
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