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われわれはpropentofylline(以下PPF)によってヒトグリオーマ細胞が増殖機能低下および細胞の形態変化を示し,さらにアポトーシスが誘導されること,またその機序としてNGF, Fas, Baxβの発現増加,Bcl−2の発現低下を報告してきた。最近developmental neuronにおいてNGF/p75 NTRを介してアポトーシスが誘導されることが報告され,今回われわれはPPFによるアポトーシスの誘導にp75 NTRを介するsignal cascadeが関与している可能性について検討したので報告する。ヒトグリオーマ細胞をPPF処理下に培養後,Northern blot法によるp75 NTRのmessageレベルでの検討および免疫沈降法による蛋白レベルでの発現変化,さらにp75 NTRおよびNF-κBの免疫組織化学的検索を行った。PPF処理によりp75NTRの発現増加,NF-κBの核内移行が認められ,アポトーシスが誘導された。PPF処理ヒトグリオーマ細胞のアポトーシスにおいてNGF/p75 NTR,またその下流のNF-κBを介するsignal cascadeの関与が推測された。
Propentofylline (PPF) is a xanthine derivative and it has been reported that PPF stimulated the synthesis/secretion of nerve growth factor (NGF) by cultured astroglial cells. We have reported that PPF induced apoptosis in human glioma cells and as its mechanism, up-regulation of NGF, Fas, Baxβ and down-regulation of Bcl-2 were assumed.
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