Japanese
English
特集 細胞保護治療の将来
興奮性アミノ酸抑制
Protection of Excitotoxicity
郭 伸
1
Shin Kwak
1
1東京大学医学部神経内科
1Department of Neurology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
excitotoxicity
,
neuronal death
,
glutamate receptor
,
ALS
Keyword:
excitotoxicity
,
neuronal death
,
glutamate receptor
,
ALS
pp.1077-1085
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901034
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グルタミン酸に代表される興奮性アミノ酸は生理的な条件下では興奮性神経伝達を司るが,過剰量では神経細胞に毒性をもつ。神経疾患の中にはこのようなメカニズムが原因であるとする仮説がある。これが事実であれば,興奮性神経伝達を抑制することにより神経細胞死が防げ,現在治療法のない難病の治療の可能性が開けてくるはずである。本稿では,興奮性神経細胞死が神経疾患の原因と考えられている根拠,興奮性神経細胞死のメカニズム,現在どのような治療の試みがなされているか,理論的にどのような治療法があり得るか,を概説したい。
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