Japanese
English
総説
てんかん症候群の国際分類と問題点
Some Issues of the International Classification of Epileptic Syndromes
濱田 耕一
1
,
清野 昌一
1
Koichi Hamada
1
,
Masakazu Seino
1
1国立療養所静岡東病院(てんかんセンター)
1National Epilepsy Center, Shizuoka Higashi Hospital
キーワード:
classification
,
epilepsy
,
epileptic seizure
,
epileptic syndrome
Keyword:
classification
,
epilepsy
,
epileptic seizure
,
epileptic syndrome
pp.623-631
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900655
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I.はじめに
現今用いられているてんかん症候群の国際分類5)は,1989年10月インドニューデリーで開かれた国際抗てんかん連盟(International League AgainstEpilepsy;ILAE)総会で承認された。この分類の基本的な枠組みとなる2つの二分法(dichotomy)に基づく四分法(4—part classification)の考え方—てんかんを病因から特発性と症候性とに二分し,さらに発作型から全般発作か部分発作をもつてんかんに二分する—とそれぞれの範疇に属する症候群は,第一次試案(1985)4)に提示されているので,すでに10年の歳月を経たことになる。
これまで著者らはこの分類の概要を紹介し,その有用性とともに問題点についても指摘してきた22,28〜34,40,43)。本稿ではてんかん分類が今日の形をとるに至るまでの歴史を概括し,現在の分類の基本的な考え方と問題点を概説する。
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