Japanese
English
特集 Magnetoencephalography(MEG)
MEGによるてんかんの検査
Magnetoencephalography in Clinical Epileptology
金子 裕
1
,
高倉 公朋
1
Yuu Kaneko
1
,
Kintomo Takakura
1
1東京大学医学部附属病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, University of Tokyo Hospital
キーワード:
magnetoencephalography
,
epilepsy
,
interictal spike
,
epilepsy surgery
Keyword:
magnetoencephalography
,
epilepsy
,
interictal spike
,
epilepsy surgery
pp.307-321
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900318
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I.はじめに
MEG(magnetoencephalography)は神経細胞に由来する磁界を頭蓋外より非接触的に測定する脳機能の検査法で,近年注目を集めている。後述するようにMEGは臨床的にはてんかんへの応用が期待されているが,これまでのMEGの総説は工学系または基礎医学系の研究者によるもので,MEGのてんかんへの応用の現実・展望・注意点・限界のイメージが掴みにくかったのではないかと思われる。筆者らは約1年前よりMEGのてんかんへの臨床応用の試みを始め,すでに100例を越える症例を経験しているが,本稿では筆者らの経験と文献的考察を交え,臨床家の立場から,MEGのてんかんへの臨床応用をできるだけ分かりやすく,かつ正確に紹介したい。
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