書評
—編集 日本脳腫瘍病理研究会—脳腫瘍臨床病理カラーアトラス
北村 勝俊
1,2
1国家公務員等共済組合連合会
2新小倉病院
pp.904
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206182
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腫瘍をその由来,形,性質によって分類・命名することは,腫瘍病理学の原点である。それなしには個々の腫瘍を理解することも情報の交換もできない,いわば文化における言語のようなものであろう。
脳腫瘍の病理はCushing,Baileyにより整理され体系付けられたものの,脳そのものがよくわからないだけに,そこに発生する腫瘍についても,未だにわからないことが多い。わからないままにそうしたものであるとしてその上に論議を重ねていく結果,益々混迷を深めることも少なくない。複雑で混乱しやすい脳腫瘍病理を整理,解説したRussell& RubinsteinやZülchの教科書,さらにRubinsteinのアトラスなどは脳神経外科医の座右には欠かせないものであった。
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