書評
—著者 服部 孝道(千葉大学助教授・神経内科) 安田 耕作(千葉大学講師・泌尿器科)—神経因性膀胱の診断と治療
高橋 昭
1
1名古屋大学神経内科
pp.1171
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205625
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二つの領域に跨る,いわゆるGrenzgebietの専門書は一般に少ない。それでも,神経学関係についてみると,最近は神経眼科や神経耳科の立派な内容をもった成書が出版されるようになった。
排尿機能を動的に検査する方法論は尿流動態検査urodynamic studyと呼ばれ,自律神経機能検査の分野において必須の位置を占めている。それにもかかわらず,神経学の立場から,これを専攻する者は少なく,まして,その成書の出版に至っては切歯扼腕しながらも遠い夢のように思われていたところ,今回,医学書院から「神経因性膀胱の診断と治療」と題する単行本が上梓された。著者は千葉大学神経内科の服部孝道助教授と同大学泌尿器科の安川耕作講師で,お二人は大学の同級生という間柄である。
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