Japanese
English
話題
脳動静脈奇形のガンマメスによる治療
Treatment of Cerebral Arteriovenous Malformation with Stereotactic Gammaencephalotomy
神保 実
1
Minoru Jimbo
1
1東京女子医科大学第二病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Daini Hospital, Tokyo Women's Medical College
pp.114-116
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205451
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Stereotactic gammaencephalotomy又はRadicsur—gery,ガンマメスともよばれているが,この治療法はSwedenのLuksellによって開発され,1951年に臨床的に応用された。当初は,定位脳手術におけるiesionmakingを目的として開発されたものであるが,その後適応が拡大され,小さい脳腫瘍,脳血管腫等にも適用されるようになった。脳血管腫(脳動静脈奇形)に関しては,1972年にSteinerらによって第一例が治療された。
本治療法は,ガンマ線エネルギーを川いて,開頭術を行わずに頭蓋内の病変を破壊しようとする点,画期的な方法なのであるが,現時点においては,SwedenのKa—rolinska病院の他は,世界の1〜2カ国行われているのみである。我々は,現在までに6例の脳動静脈奇形の患者にSwedenに行って,この治療をうけてもらった。その結果に基づいて,我国にも一台ぐらい,この装置があってもよいと思うようになった。以下,広く関心をもってもらうために,本治療法について紹介したい。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.