Japanese
English
総説
脳動静脈奇形のRadiosurgery
Radiosurgery of Arteriovenous Malformations
河本 俊介
1,2
Shunsuke KAWAMOTO
1,2
1東京大学脳神経外科
2関東労災病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery,Faculty of Medicine, The University of Tokyo
キーワード:
Radiosurgery
,
Gamma knife
,
Arteriovenous malformations(AVM)
Keyword:
Radiosurgery
,
Gamma knife
,
Arteriovenous malformations(AVM)
pp.403-420
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900831
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I.はじめに
脳動静脈奇形(AVM)に対するradiosurgeryは,KjellbergやSteinerの報告に始まり65,119,120),その後1980年代半ばより徐々に注目されてきた.とくに,1987年にアメリカ合衆国に導入されて以降81),脳神経外科領域での関心はますます高くなっている.わが国においてもradiosurgeryに対する関心は高く,garnma unitを例にとってみても,全世界の40数台のうち10台以上がわが国に導入され,アメリカ合衆国と並んで世界最大のgamma unit保有国となったことが,その関心の高さを示している.
Steinerの最初の治療経験120)からすでに20年以上が経過し,現在ではgamma knife, linear accelerator,粒子線を含めると,既に6000例以上のAVMが治療されており80),それぞれについて治療成績が報告されている(gamma knife4,12,14,37,61,67,75,81-84,116-118,121,124,125,127),li—near accelerator1,5-7,16-20,40-43,47,49,62,85,87,90,95,104,107,108,129,130),粒子線26-31,58,63-65,73,74,113-115),中性子126)).現時点で基本的な治療成績はひととおり揃ったように思われるので,主な点について総覧してみたい.
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