Japanese
English
特集 自律神経と平滑筋の再検討
総説
自律神経節の生理と薬理
Physiology and Pharmacology of Autonomic Ganglia
西 彰五郎
1
Shohgoro Nishi
1
1久留米大学医学部生理学教室第一講座
pp.499-507
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903090
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
末梢自律神経節,ことに頸,胸部の交感神経節(SG)は,興奮性単シナプスモデルとして,古くから実験に供されてきたが,ここ20年あまりの研究による新知見は,節における伝達様式や機能の解釈にいくつかの変革をもたらした。
まず,SG細胞には興奮性のアセチルコリン(ACh)受容体にnicotinicとmuscarinicの2型があり29,109),さらに抑制性のアドレナリン(Adr)受容体も賦与されていることが明らかにされた29)。SGにおけるこの抑制系は複シナプス性で,Adr様物質(温血動物ではdopamine)を遊離する節内クロマフィン細胞に仲介されると説明され29),この仮説は形態学的および組織化学的実験によつても立証されつつある。
Copyright © 1975, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.