書評
—著者 Christopher Pallis(Reader emeritus, Royal Postgraduote Medical School, London) 訳者 植村 研一(浜松医科大学教授・脳神経外科学),中谷 比呂樹・西川 正郎(厚生省医務局医事課) 厚生省医務局医事課 監修—人間の死と脳幹死
竹内 一夫
1
1杏林大学・脳神経外科
pp.1117
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205413
- 有料閲覧
- 文献概要
「脳死」についての基本的理解のために
おそまきながら最近わが国でも脳死に対する関心が高まっているが,論議に先立ってまず十分な理解が必要である。その意味で本書は英国の医師に向けて書かれた脳死の基礎的な解説(ABC)であり,1980年におきた"不幸な出来事",すなわちBBC放送のパノラマ事件を契機としてBr.Med.J.に連載された記事が基本となっている。したがってわが国でもこの問題に興味のある医師はもちろん,一般の医師も常識としてこの程度の知識をもっていなければならない時期になっていると言えよう。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.