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医務局指導課の設置をめぐって
pp.73-74
発行日 1961年4月15日
Published Date 1961/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911321
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1.医務局指導課設置の背景
医療における病院の役割は,医学が進歩し国民の福祉が増進するにつれて,益々その重要性を増すことは,欧米の歴史に徴するまでもなく,我が国における戦後の病院発展の経過をみれば明らかなことである。
病院医療に対する民衆の期待は,いうまでもなく最新の医療技術を,最適な条件で,労働力を失つた身心にほどこし,一刻も早く恢復して,社会生活に復帰することにある。従つて,病院において行われる医療は,最も専門分科した各種の医療技術が機能的に総合され,組織化されたものの筈であり,この意味では,病院そのものが本来科学的,合理的に運営されなければならぬ性格のものなのである。
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