Japanese
English
特集 神経疾患の疫学
脳卒中の疫学
Epidemiology of stroke
廣田 安夫
1
Yasuo Hirota
1
1九州歯科大学内科
1Department of Internal Medicine, Kyushu Dental College
pp.437-449
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204934
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1.はじめに
本年初めの新聞によれば,昭和56年の国民死因の首位の座は"脳卒中"と交代した"がん"によつて占められたということである。
昭和46年,本誌に今回と同じ「脳卒中の疫学」と題する一文1)を寄せて,防ぎ得る脳卒中をわが国民死因の首位からおろすべく,各方面の努力を要請して以来,満10年が経過した。戦前から続いた結核は,約20年間首位を続けて,昭和26年に脳卒中と交代し,その後脳卒中は30年続いて2位にしりぞいたことになる。結核の減少には,抗結核剤の華々しい登場がその最も重要な理山であることは確実であるが,脳卒中の減少は果たして何によるものであろうか。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.