Japanese
English
特集 Functioning adenoma
鼻形成的経蝶形骨根治手術によるホルモン産生下垂体腺腫の治療成績—自験100例の分析
Rhinoseptoplastic transsphenoidal microsurgery in the treatment of functioning pitutary adenomas : Results of 100 consecutive cases.
福島 孝徳
1
,
寺本 明
1
,
高倉 公朋
1
,
佐野 圭司
2
,
杉山 弘行
3
,
真柳 佳昭
4
,
水谷 弘
5
,
山田 久
6
,
永井 政勝
7
Takanori Fukushima
1
1三井記念病院脳神経外科
2東京大学医学部脳神経外科
3都立荏原病院脳神経外科
4東京警察病院脳神経外科
5都立府中病院脳神経外科
6日赤医療センター脳神経外科
7独協医科大学脳神経外科
1Department of Neurological surgery,Mitsui Memorial Hospital
pp.461-467
発行日 1981年5月1日
Published Date 1981/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204756
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
近年のradioimmunoassay,各種provocation testを中心とした内分泌診断の進歩はめざましく,さらに高解像力CTの普及など,神経放射線学の進歩とも相まつて各種のホルモン産生下垂体腺腫が高率に発見されるようになつた。特に,microadenomaの早期発見,治療に多くの関心が寄せられている。現在,これらの下垂体腺腫に対する治療としては,経蝶形骨顕微鏡手術がfirstchoiceの方法であり,われわれは独自の鼻中隔形成的経蝶形骨根治手術法を開発し優れた成績を得ている。本報告はわれわれが過去3年間に経鼻的に手術治療を行つた100例のホルモン産生下垂体腺腫について術後成績をまとめたものである。
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.