書評
—編集 M.E. Moore 訳 大塚敏文(日本医科大学助教授) 山本保博(日本医科大学講師) 金沢正邦(日本医科大学病院救命救急センター)—内科救急マニユアル—鑑別診断と処置
太田 宗夫
1
1大阪府立千里救命救急センター
pp.1100
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204665
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溢れる救急医療の現場感覚
久しく得られなかった感激
本書を手にして,久しく得られなかった一種の感激を覚えたことは事実である。それは,近年の出版活動の一部に出版のための出版がまかり通っていることに私が多少の不満を抱いていたことにあるかも知れない。
本書のフィロソフィーは序文にも表現されているが,救急医療体験の乏しい医学者はエクセントリックとして,評価を避けようとする可能性を含んでいる。しかし救急医療の現場に身をおく医師達の本書に対する平均的な評価は恐らく高いものになるであろう。
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