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特集 重症筋無力症—臨床と病因
抗アセチルコリン受容体抗体の役割について—重症筋無力症の病因・病態
Pothogenesis and pathophysiology of myastheniagravis : Role of anti-acetylcholine receptor antibody.
西谷 裕
1
,
太田 光煕
3
,
松原 史よ
3
,
野口 貞子
2
Hiroshi Nishitani
1
,
Kohki Ohta
3
,
Shiyo Matsubara
3
,
Sadako Noguchi
2
1国立療養所宇多野病院
2国立療養所宇多野病院神経内科
3国立療養所宇多野病院第2研究検査科
1Utano National Hospital
2Department of Neurology, Utano National Hospital
3Clinical Laboratory, Utano National Hospital
pp.879-890
発行日 1980年9月1日
Published Date 1980/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204637
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I.はじめに
重症筋無力症(MG)は,神経筋接合部の伝達障害による易疲労性,筋力低下を特徴とする疾患である。
本症の発症年齢分布には男性と女性とで明らかな差違がみられ,男性の分布曲線は50〜60歳にピークを示し,女性のピークは20〜30歳で男女比は2:3である。さらに最近のわが国の宇尾野ら1)の成績は幼児期眼筋型の山があることを明らかにしており,疾患としての多様性(heterogeneity)が示唆される。
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