今月の主題 レセプター
技術解説
抗アセチルコリンレセプター抗体
戸田 達史
1
,
楠 進
2
Tatsushi TODA
1
,
Susumu KUSUNOKI
2
1東京大学医学部脳研究施設神経内科
2東京大学医学部神経内科
キーワード:
抗アセチルコリンレセプター抗体
,
重症筋無力症
,
抗ヒトIgG法
,
ConA法
,
臨床応用
Keyword:
抗アセチルコリンレセプター抗体
,
重症筋無力症
,
抗ヒトIgG法
,
ConA法
,
臨床応用
pp.928-933
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900231
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重症筋無力症は筋力低下・易疲労性を示す神経筋接合部の疾患であり,本症では特異的に抗アセチルコリンレセプター抗体が検出される.本抗体の検査法には,阻害法(ConA法など),結合法(抗ヒトIgG法など)があり,その原理・測定方法を記した.眼筋型より全身型で本抗体の陽性率が高く,抗ヒトIgG法のほうが陽性率は高い.本抗体の測定は,本症の診断,病態の把握,治療の効果判定にきわめて有用である.
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