Japanese
English
特集 頭蓋内圧亢進
脳のコンプライアンス
Compliance of the brain.
青柳 訓夫
1
,
益澤 秀明
1
,
佐野 圭司
1
,
紀平 正知
2
,
小林 繁夫
2
Norio Aoyagi
1
,
Hideaki Masuzawa
1
,
Keiji Sano
1
,
Masatomo Kihira
2
,
Shigeo Kobayashi
2
1東京大学医学部脳神経外科
2東京大学工学部航空学科
1Department of Neurosurgery, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
2Department of Aeronautics, Faculty of Engineering, University of Tokyo.
pp.47-56
発行日 1980年1月1日
Published Date 1980/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204525
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I.はじめに
頭蓋内疾患において,しばしば頭蓋内圧の高低が論じられるが,これは脳組織圧,髄液圧,脳動脈灌流圧,などを総合した複雑な臨床的指標であるが,脳局所病変にとつては2次的なものであり,病変の性状には無関係である。私達は脳疾患の性状を物性的に把握したいと感じていたが,たまたまE.G.Walsh (1976)14)の報告にヒントを得て,変位計,圧力計を組み合わせた装置を開発し,大脳をクモ膜上より圧迫し,圧迫部分の粘弾性特性(compliance)を定量的に算定したのでその方法,結果の一部を述べる。
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