Japanese
English
姿勢・位置異常アトラス2
橈骨神経麻痺
Radial nerve palsy
平山 恵造
1
,
近藤 智善
1
Keizo Hirayama
1
,
Tomoyoshi Kondo
1
1順天堂大学脳神経内科
1Dept. of Neurology, Juntendo University School of Medicine
pp.8-9
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203998
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- Abstract 文献概要
症状とその機序 橈骨神経は,腕神経叢の後束に起り,C6〜Th1に由来する。腋窩で上腕三頭筋と肘筋への枝と皮枝を分枝したあと,上腕骨後面の橈骨神経溝,上腕筋中隔内を通り,上腕筋,腕橈骨筋,長橈側手根伸筋と皮枝を分枝し,肘関節外側に達する。ここで,知覚性の前枝と運動性の後枝に分れる。後枝は,回外筋,短橈側伸筋に枝を出したあと回外筋を貫いて,指の仲筋群に分枝する。前枝の知覚枝は,上腕から手首にかけての背面中央部と手背の橈側半,母指背面ならびに示指,中指に分布する。
橈骨神経の運動機能は,前腕の伸展(上腕三頭筋,肘筋),前腕の屈曲(腕橈骨筋),前腕の回外(回外筋と腕橈骨筋),手の伸展,内転,外転(長・短橈側手根伸筋,尺側手根伸筋),第2〜5指の伸展(総指伸筋,固有示指伸筋,固有小指伸筋),母指外転(長母指外転筋)である。
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