症候群・徴候・14
Kernig (ケルニッヒ)徴候
平山 恵造
1
1順大脳神経内科
pp.552
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203549
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髄膜症状である本徴候と,坐骨神経痛症状であるLasègue徴候〔症候群・徴候15参照〕とはしばしば混乱し,誤用されている。
Kernig (露)のこれに関するいくつかの論文中に"Beugekontrakturim Kniegelenk"という表題があるように,Kernig徴候は,患者の股関節を曲げると,検者あるいは患者が打ち克ち難い膝の屈曲が起こる現象である。この強直性の屈曲が,Kernig徴候の有無をみる本質的な事柄である。その検査には①坐位(膝を伸ばした洋式坐位),②仰臥位,③立位での三つの手技がある。
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