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epiduralのメタでspinal cordが圧迫されるのはしばしば見るが,何とかしなければ麻痺は避けられない。そこでCornell大学266例について,手術をこころみ麻痺を防こうとした。このうち76%は死亡までfollow-upでき,1/3が剖検できた。術前gr.I (歩行可能)42例(19%),gr.II (歩行不能,但し運動力残る)154例(68%),gr.III (全くparaple—gic)30例(13%)であつた。原発癌治療より5年以内62%。椎体ではTh 83%,L9%,C9%,sacralとcauda eqには手術を行なわなかつた。原発癌は乳37例(16%),肺31例(14%),Hodgkin+リンホーマ27例(12%),sarcomaすべて24例(11%),前立腺23例(10%),腎13例(6%),消化器11例(5%)その他。手術時50歳台65例,60歳台60例,40歳台40例など。手術法はwide laminectomy, epidural tumor全摘,cord圧迫除去。226例に対し241手術施行,また15例は除痛のためrhizotomyを加う。7日以内死亡2.5%,30日以内8.7%,nonfatalcomplication 8%,神経学的症状増悪10%。そして術後,運動の回復の良さは,術前症状のgradeとその持続に反比例する。従つてgr.Iのambutatoryのうちに手術するのがよい。gr.I42例は長期観察後にno—nambulになつたもの22%,paraplになつたもの14%。したがつてambが64%あつた。gr. II 155例ではやはり長期観察で,47%と19%,ambになつたもの。34%。gr. III 29例では14%と76%で,ambになつたもの10%にすぎない。部位別ではTh 1-4では50%,Th 4-12では33%が,術後長期間にparaplegicになつた。照射の効果は明らかでない。
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