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The surgical management of sacrococcygeal teratomas with intrapelvic extension
Hendren, W. H.
,
Henderson B. M.
pp.89
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202846
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すでに本欄で数回とりあげたが,骨盤内に大きく膨出したというのは稀で,本報はかかる3例を示している。2.5歳、1週の男児と3歳少女。第1例は直結腸切断(abdominoperineal)したが,肝メタ(embryonal carcinoma),第2例骨盤臓器を圧迫していたが仙骨1.5cm以下切で全治,tumorは膵,気道上皮・神経要素を含み,良性。第3例は膀胱を圧排,直腸機能維持の大腫瘤で,embryonal ca,こうした例に対し手術法を考慮している。まず腹部は膀胱上部あたりで広く横切し,腹腔・骨盤臓器と腫瘤とを,損傷せぬよう?離。第2段は体位を横臥とし両殿部から仙骨に向かったV型切を加え,sacrumとcoccygeumとの境で切離し,腫瘤全摘ということになる。この時,悪性で浸潤があれば仙骨も,時には直腸も切断しなくてはならぬ。膀胱・尿管に浸潤していれば尿管を移植する。Priebeはあまり大ならupper dissection,腹部からupper dissection骨盤から取り出せないから腫瘤を切断し,上半は上から,下半は下から取り出す方法を選んでいる。Arnheimにも同様例がある。Smithは血管造影で腫瘤がmiddle sacral arteryからきていることを確かめ,開腹,まずこの血管を結紮,上部をmobilize,しかる後,仙骨を含め切除している。大きいものでは多くの報告がabdo—minoperinealに進あている。後に化学療法,照射。
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