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編集後記
臺 弘
pp.1338
発行日 1970年11月1日
Published Date 1970/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202819
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世界精神医学会連合(WPA)の主催による分裂病シンポジウムに出席するため,ソ連で忙しい10日間を過ごした時のささやかな印象を述べてみたい。
ソ連邦医学アカデミーの精神医学研究所はモスコーにあつて,この国の精神医学の中央研究所的存在であるらしい。ホテルに迎えに来てくれた所員に案内されて研究所を訪ねると,まず所長室に通されて所長から研究所の構成と機能を説明され,それから旧知の研究部長と挨拶をかわした後,案内役の研究室長とたつぷり話し合った。室長は自分の研究室の各部屋を見せてくれてそこの研究者を紹介してくれた。ソ連は階層制のはつきりした国だと聞いていたが,上から下へ段々とおりて行く所は面白いものだと感心した。この研究所は規模が大きいばかりでなく,設備もととのつているようである。
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