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あとがき
佐野 圭司
pp.856
発行日 1966年8月1日
Published Date 1966/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202101
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この号が出る頃は真夏の焼けつくような日が照りつけていることであろう。しかし筆者があとがきを書いているのはまだ梅雨の明けきれぬ七月のはじめで神経学会の直前である。神経学会,神経病理学会,ME学会がこれからつづくところである。
それにしてもつくづく学会が多いことだと思う。かぞえてみると自分の関係しているのだけでも20余ある。さらにふりかえつてみると,昨年1年間に教室から発表した数は,学会(もしくはこれに準ずるもの)発表が103,論文発表が67であるから,平均3日半に1回は教室のだれかが学会発表している計算となる。このことを先日来日した外国のprofessorに話したら,とても信じられないという顔をされた。なるほどこれでは学問のために学会があるのか,学会のために学問があるのか判らなくなつてくる。
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