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特集 脳の電気活動と行動
皮質紡錘群発と脊髄の反射活動
Spinal Monosynaptic Reflex Activity and Spindle Burst Wave of Somato-Sensory Cortex in Chronic Cat
久保田 競
1
1東京大学医学部脳研究所
pp.139-141
発行日 1966年2月1日
Published Date 1966/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201990
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動物が行動や脳波の面で眠っていると思われる時期には,積極的な筋活動は休止しており,新皮質の脳波は紡錘群発と徐波のパタンがみられることは衆知の事実である(オルソ睡眠)。そこで,睡眠のときに脳波上に特異のパタンを出す脳内メカニズムが,筋活動ないし運動ニューロンに「抑制的」な影響をどのように与えているかを調べることは意義のあることと思われた。
脳波パタンとしては紡錘群発をとりあげ,これと運動ニューロン活動との関係を求めようとした。運動ニューロンの興奮性の指標としては,脊髄の単シナプス反射(MSR)を用いた。記録の方法は文献1)に詳しくかかれている。
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