Japanese
English
海外文献
Osler病を伴つた脳A-V fistula,他
Pulmonary and cerebral arteriovenous fistula with Osler's disease.,他
Chandler, D.
pp.1008
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201927
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
肺A-V fistulaが遺伝的出血性毛細管拡張症(Osler病)合併というのはかなり多い。肺の血管変化はcavernous hemangioma, A-V an—eurysm, A-V fistulaなどの形をとる.一方,脳ではvon Hippel—Lindau病,Sturge-Weber病がOsler病を合併することがある。しかし,肺A-V fstulaの家族の中には脳A-V fistulaというのは発見されていない。著者の症例はある娘の脳動静脈癒を2回手術しているうちに,肺にA-V fistulaをみいだし,その母親が肺A-Vfistulaをもち,その母の弟が肺,脳のA-V fistulaとOsler病をもつことを発見したものである。母方祖父,同症状死亡という遺伝的なものであることが確かで島る.この娘の病歴は省略し,3病合併の母親は38才,ひどい頭痛,意識喪失,覚醒後左腕左脚麻痺,左顔面麻痺,入院後やや軽快。既往に心悸充進,息苦しさ,運動すると青くなり休まなくてはならぬ,胸痛などあり,父親が同様の症状で死亡している。肺動脈写で両下葉にA-V fistulaあり。まず右下葉切除,典型的A-V fstulaあり。つづいて左下葉A-V fistula部の区域切除。この母の弟はCanadaのOntarioで死後剖検され,(1)左肺A-V fistula破裂による肺出血,(2)右上葉の大なるA-V fistula,(3) Cor pulmonale,(4) polycyte—mia,(5)心筋梗塞,(6)左半球後頭葉A-V fistula,栓塞,脳軟化,(7)脾梗塞で3病合併であつた。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.