〈原著論文抄録〉
Osler病の1例,他
南 春恵
1
,
辻本 恵子
1
,
山田 統正
1
,
田島 正和
1
,
川口 良人
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科教室
2東京慈恵会医科大学上田内科
pp.979
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200560
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15歳女子。昭和38年に口唇出血および顔面,手背,口唇の発疹に気付いた。昭和43年12月に左側上肢,下肢に5分程度持続する痙摩発作があつた。昭和43年暮に血尿を認めた。家族歴は父方祖父,父にも毛細血管拡張斑を認める。顔面(頬部),耳後部,手背,前腕,口唇,舌の上面に粟粒大,点状ないし樹枝状,紅色を呈する毛細血管拡張斑を認める。いずれの皮疹も圧迫により褪色し,手背の点状疹の周囲には貧血性の白色斑を認める。
眼底,鼻咽頭粘膜,膀胱粘膜に異常なし。肝臓,脾臓は触知しない。
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