連載 神経病理アトラス・6
脳血管障害の病理—その1
福永 昇
1
,
西井 啓二
1
,
及川 清
2
1東邦大病理
2慈恵大病理
pp.761-768
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201705
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いわゆる脳血管障害はその包括する内容が広汎多岐にわたるので,その分類もはなはだ煩雑である。しかし一般には,1)脳血管自体の変化,すなわち発育異常,硬変,血栓形成,栓塞,血管炎,けいれん性収縮,透過性亢進および血液性状の変化等,2)管腔の閉塞に伴う神経組織の障害,すなわち低酸素状態,軟化および出血,3)上記の諸変化に伴う精神・神経症状等を含めた三つのdimen—sionsから観察するのが便宣である。
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