Japanese
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特集 知能とその障害
精神医学の立場から
精神薄弱の医学的分類
Medical Classification of Mental Deficiency
満田 久敏
1
Hisatoshi Mitsuda
1
1大阪医科大学精神科
1Dept. of Neuropsychiatry, Osaka Prefectural Univ. School of Medicine
pp.722-726
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201695
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満田教授は長年,種々の精神障害についての遺伝学的研究を進めておられるが,ここでは,遺伝学的立場にたつた精神薄弱の分類をされている。まず量的遺伝子群によつて支配され,正常知能よりの量的のかたよりであるsubnormal群と,種々の病的遺伝子あるいは外因が病因であるpathological群に分けることが出発点になつている。さらにこの2群の精神病理学的特長として,2群の間のvisual-motor integrationに関するBender-Gestalt TestおよびMarble-Gestalt Testの所見の比較,pathological群のうち病的遺伝子の種類による分類および病的遺伝子が病因であるものと外因が病因であるものの比較についてもふれられている。
精神薄弱の特殊問題,ことに最近のトピックスについては,他に譲ることにして,私は精神薄弱の医学的分類に関する全般的な問題について, 主として遺伝学の見地から述べてみたい。
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