脳波分析の応用の現状

PRESENT PROGRESS IN THE APPLICATION OF THE EEG ANALYSIS

I．はじめに

　脳波の分析法にはいくつかの方式があり，1960年，California大学で開かれたconference "Computer techniques in EEG analysis"の報告をみても，主題としてとりあげられているのは，1） harmonic analysis, 2） autocorrelationとcrosscorrelation, 3） averaging techniques applied to evoked responsesの3種であり，これに，4） toposcopeを加えると，現在内外における実用脳波分析器の基本型が一応網羅されるように思われる。

　わが国においては，1）の方式の装置が商品化されたので，これがかなり普及し，脳波の基礎的および臨床的研究に広く応用されるようになつた。