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特集 脳波分析
脳波分析装置
BRAIN WAVE ANALYZERS
高木 末夫
1
,
斎藤 正男
1
Sueo Takagi
1
,
Masao Saito
1
1東京大学工学部電子工学科
1Dept. of Electronic Engineering, Faculty of Engineering, Univ. of Tokyo
pp.360-364
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201454
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I.はじめに
脳波の分析装置としては,可聴周波数の周波数分析装置を流用したものが最も古い。その後Bal—dockおよびWalterによつて脳波の周波数帯域を対象とした専用の周波数分析装置が開発され,この種の装置が研究用および臨床用として広く普及した。最近脳波を対象とする相関計その他種々の分析機器も用いられるようになつてきたが,大形電子計算機の普及とともに,分析手段もかなり変化しようとしている。
分析機器の問題は,分析方法自体についての問題とほとんど同じ程度の重要度をもつていると考えなければならない。脳波過程自体の不確定性と分析方法自体の内蔵する不確定性を考慮した上ではじめて機器に対する要求が定まるのであるが,分析機器の側においても,装置の信頼性を確保しつつ,要求に基づいた合理的な分析系の設計を行なう必要がある。
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