書評
—Giovanni Di Chiro 著—An atlas of detailed normal pneumoencephalographic anatomy
森 温理
1
1東邦大学医学部神経精神医学教室
pp.1092
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201375
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著者はBethesdaのNationalinstitute of neurological disea—ses and blindnessの神経放射線学部門の主任である。本書の内容はfractional PEGおよびlamina—graphyとaxial transverse en—cephalographyとの2部に分れているが,主な部分は前者である。各方法について簡単な解説があり,283枚の美麗な写真からなつている。
現在,PEG撮影法の手技上の進歩としてはこのfractional ence—phalographyとlaminagraphyとがあげられるが,著書はこの2つをたくみに組合わせて用い,脳のあらゆる部位にわたつてその形態を追求し,X線解剖学の確立をめざしている。すなわち,この方法によつてvisualizeされる範囲はrhomb—encephalon, methencephalon is—thmus, prosencephalon, rhin—encephalonからplexus chorioi—dei, cisternae sulci et gyri,Vasa, nervi, memngesにまでおよんでいる。
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