特集 低体温法
追加討論・2
〔1〕に対する追加
牧野 惟義
1
,
河野 通隆
1
,
福山 敏彦
1
,
時松 秀治
1
K. Makino
1
,
M. Kawano
1
,
T. Fukuyama
1
,
H. Tokimatsu
1
1東京医科大学外科
1Dept. of Surgery, Tokyo Medical College
pp.1080
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201373
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われわれの低体温時における凝血学的検索の結果,血小板トロンボプラスチン因子のみでなく,AHGなど血漿中の因子の障害も当然考えられるものであり,まず凝血第一段階の不全が起因するものと考えられる。さらに凝血第二段階の障害もあるがこれに関してはなお追及の余地があり,確言することはできない。
出血傾向は試験管内の検索でも,生体実験でも低温になるに従い増強するものであり,復温によりまつたくReversibleに正常に復するが,特にHypercoagula—bilityとなる傾向は認められない。
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