グラフ
Photographic & Radiographic Atlas of Anatomy〔3〕
横地 千仭
1
1横浜市大医学部第一解剖学教室
pp.986-990
発行日 1963年8月20日
Published Date 1963/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203126
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今回は体幹の血管系をあげた、動脈系と静脈系は.夫々大腿動静脈から,また門脈系は腸間膜静脈から造影剤を注入した.写真に写らぬ様な細い血管にまで造影剤が入り重なり合う為めに,生体の場合と較べて10倍もの線量を必要とする(これは像の歪みを防ぐ為めに管球距離を160Cmとしたためでもある).その結果散乱線も著しく増加し3mm厚の鉛の標識が消えてしまっている.それから,最もX線が通り難いところ(肝)と,通り易いところとでは適止線量比が5倍も違うので表現に甚だ苦労した.動脈系の写真では子宮の位置とを明瞭にする目的で腔内に造影剤を注入してある.
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