Japanese
English
特集 脳浮腫・血液脳関門
急性頭蓋内出血に対する尿素応用の実験的研究
THE EXPERIMENTAL STUDIES OF THE APPLICATION OF UREA ON ACUTE TRAUMATIC INTRACRANIAL HEMORRHAGES
松岡 成明
1
,
田中 千秋
1
,
後藤 達
1
,
白浜 貫信
1
,
古賀 知章
1
Shigeaki Matsuoka
1
,
Chitose Tanaka
1
,
Toru Goto
1
,
Tsuranobu Shirahama
1
,
Tomoaki Koga
1
1熊本大学医学部第1外科
1The 1st Dept. of Surgery, Kumamoto Univ. School of Medicine
pp.395-396
発行日 1962年5月1日
Published Date 1962/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201251
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- Abstract 文献概要
はじめに
急性頭部外傷の場合には一般に脳圧亢進症状を伴なう場合がしばしば経験され,これに対して輸液その他の方法で脳浮腫あるいは脳腫脹を軽減すべく努力されてきたが,近年脳圧亢進症の治療のひとつとして尿素の応用が推奨され,臨床的に盛んに用いられるようになつた。最近われわれは急性頭部外傷,ことに頭蓋内出血の疑われる場合に尿素を使用して,その出血をさらに大きくしたと考えられる二,三の臨床例を経験したので,急性頭蓋内出血の疑いのある場合の尿素使用の問題を解明すべく動物実験を試みた。
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