報告
インド神経学会に招かれて
楢林 博太郎
1
1順天堂大神経科
pp.236-237
発行日 1962年3月1日
Published Date 1962/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201221
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昨秋アメリカでの二つの国際学会——第1回国際定位脳手術シムポジアム(フィラデルフィア)と第2回国際脳神経外科学会(ワシントン)——を終え,帰国後やすまるまもなくインド神経学会よりの招きで渡印することになった。開催地はBombayとDelhiの中間にあるIndoreという人口40万ぐらいの中都市である。12月から3月にかけてインド,東南アジアは乾期であり,空気は爽凉,湿度は15〜20%ぐらいで,東京の10月の始めを思わせるもつとも快適な季節で毎年の年次学会は各分科会ともに1月に行なわれるのが例である。
人口4億5千万,40以上の医科大学を擁するインドの学会ことに神経学方面については,二,三の学者の業蹟以外わが国にはほとんど知られていない。私の渡印の最大の目的はその現状の把握であり,ひとつには今秋東京で開催される第1回アジア大洋州神経学会をよりよく組織するための下準備でもあつた。
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