書評
—Ernst de Vries 著—PERIVENOUS ENCEPHALITIS
大谷 杉士
1
1東京大学伝染病研究所
pp.637-639
発行日 1961年8月1日
Published Date 1961/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201108
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著者Ernst de VriesはUtrecht大学の神経病と神経病理学の名誉教授である。著者は自ら直接検討することを得た62例の種痘後脳炎剖検例を資料とし,その本資を論ずるためにこの論文を書いた。
著者はこれらの剖検例の示す複雑な形態病理所見のなかからmicroglia脳炎という病理像をとりだし,種痘後脳炎とmicroglia脳炎との関係,microglia脳炎の発生機序について論じている。microglia脳炎とはTurn-bullとBastiaanseとによつて初めて記載されSpatzによつてperivenous encephalitisとよばれたもので著者によれば次の内容をもつ。
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